坂道のある暮らし~東京‐仙台の二拠点生活・妻編

地方生活、子育て、お酒、そして二拠点生活を楽しみながらちょっとだけ社会貢献を考える

ファミリーファーストへ舵をきる

2019年 平成が終わり令和時代が始まった今年、私たち家族は大きな決断によって舵をきりました。

 

夫は都内でサラリーマン、私は10年前から住んでいる茅ヶ崎での仕事と3人の子育てを両立。生活環境や友人環境ともに全く不満なく、楽しい毎日を過ごしていました。

 

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そんなある日、他愛もない夫婦の会話がきっかけで、ちょっとした迷いが生じはじめたのです。

 

「私たちも40歳だね。この10年をどう過ごそうか、テーマを決めよう」

 

ワイン片手にリビングでくつろぎながら、そんな話が始まりました。

 

「30代は結婚、出産で、仕事と家庭の両立がテーマだったかな」

「長女が8歳、長男が6歳、次女が2歳、これからしばらくはみんなで遊べる時期だね」

「家より大きい子供がいる友達は、部活ですれ違い、一緒に遊べることがなくなったと言ってたな」

 

そんな話をしながらワインは進み、盛り上がった結論は

「40代はファミリーファーストで!!」というものでした。

 

テーマが決まったので満足しその日は終わりましたが、優先順位がはっきりすると急に視点は変わるものです。

 

数日後、夫が急に「この番組を観てほしい」とスマホを取り出しました。

終末医療について、在宅で最期の時を迎える「ターミナルケア」がテーマのNHK特番でした。人事部の夫は今後来るであろう介護と仕事の両立問題に取り組む中で、この番組を観たということでした。

 

様々なことが語られる中で、印象的な場面がありました。

元気なご様子でインタビューに答える方たちが口々に「子育てしている時期が一番忙しかったけど楽しかった」「子供が小さい時が宝物です」

とおっしゃるのです。

 

私たちより倍以上の時間を過ごしてきた先輩方が、最期を見据えた時に語る人生で最も輝いている時期が私たちの「今」だと言うのです。

 

自分達でもわかっていたつもりだけど、何十年後になっても鮮やかである「今」を、もっともっと輝かせるべきなのではないか?

家族のテーマが決まった以上、このままの生活で本当にいいのか?

 

そんな迷いが生じ始めました。

 

私たち夫婦はどちらも仙台市出身。両親は共に健在で地元仙台に住んでいます。

そろそろ70代前後の両親。まだまだ元気だけど、、、

いや、元気だからこそ私たち子供や孫たちとまだまだいっぱい楽しめる。

仙台・茅ヶ崎間の行き来は年に2回あれば良い方だが、その頻度でいいのか?

 

子供の頃、遊びに行くとおやつを出してくれた友人のお母さんが亡くなった

若いころ飲みに連れて行ってくれた友人のお父さんが亡くなった

 

そんな話もちらほら聞こえてくる年代。

そして20代の頃母ががんになり、遠方に住んでいて駆けつけることができないことを本気で悔やんだあの時の涙。

 

色々な思いが駆け巡る中で出した結論。

 

「仙台へ行こう」

 

もう迷いはありません。

タイミングは長男が小学生に上がる2019年春の一択。

 

夫の会社は 幸い新幹線通勤が認められているため、夫は転職することなく二拠点生活へ。私はお世話になった会社を退職し、この春から仙台での新生活が始まりました。

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茅ヶ崎の楽しい生活を手放してまでもの決断。

これから先はもっと楽しまなくては意味がない!

と、引っ越し先の選定からリフォームのあれこれ。

新生活における楽しみの発見について、二拠点生活について。

3人目にして初の子育て専念チャレンジ。

自分なりの社会貢献とは?

 

そんなことを忘備録かねて綴ってみたいと思いこのブログを開設しました。

このブログで同じような迷いにある方たちへのヒントが少しでも見つかればうれしいなと思います。

 

杜の都・仙台より

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